2014年2月23日日曜日

ハッカー寺子屋のテーマBGM製作

まぼろし博覧会で流れる一部の効果音的BGMは社長の指示に沿ったものを自分が注文通りに作ってきました。
社長は常に「カッコいいものはいらない。おかしな雰囲気に合う気持ち悪いものを時間をかけずに簡単に作ってほしい」というシビアな指示ばかりです。

このあたりは自分とまったく同じ考え方なので息が合います。
少し話しが逸れますが、このカバー画像を見てください。
『大人の怪しい実験室(川口友万 著)』
■『大人の怪しい実験室(川口友万 著)』(データハウス)→ http://goo.gl/xedCPK

自分は多数の書籍を出版してきましたが、そのなかでもこの男の子と女の子のイラストデザインが上がったときは社長も自分も100点満点と狂喜乱舞したほどの逸品だと自負しています。
もちろん、中身もキテレツな怪しい実験ばかりで、かなりおもしろい内容となっています。

そこで、今回は自分たちの展示小屋なので、イラストデザインみたいな雰囲気を目指し、好き放題のBGMを作ってみたいと思いました。
家族連れの子供とおじいさんを思い浮かべながら、来館者がゲハゲハ笑ってくれるようにしたいのです。

まず「昭和のハッカーに合う変な音源」というテーマは外せません。
それに、サンプラー登場以前のリミクス手法で「必要な部分だけを録音したオープンリールテープを音源として切り貼りしながら漫才のノリツッコミ的なリミクスにしたい」と考えました。
そして、来館者が展示物を見ている時間は平均的に2分程度だと思えるので、尺は長くても2分としました。

そこで、IPUSIRON氏といくつかの音源候補を考えました。

・128kbpsモデムのピーガー音
・昭和初期の間違い電話のアナウンス
・地震警報のシグナル音
・ATMの操作ガイダンス音
・モールス信号の打音
・絶えず流れるキーボードの打音
・昭和のイケイケなヒットソング

このような音源をブリッジにして、4TrackのMTR的録音で手荒くオーバーダブしました。
タイトルはないです。どうでもいいです。あるとしたら「あほハカー」でいいです。
これを『レトロハッカー検定』のDVDの音声部分にブッ込みました。
ハッカー寺子屋BGM音源の動画「レトロハッカー検定v2」(YouTube)

産まれてきてごめんなさい。
なにか、おもしろリクエストがあれば、教えてください。
どんどん、あほにしましょう。( ^ω^)

Incredible Bongo Band - Apache → http://goo.gl/1t2Ys3

おっしゃあああ!
気合い!ふぉーーー( ^ω^)

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2014年2月21日金曜日

伊豆『まぼろし博覧会』第1弾の全作業

朝までの作業でヘトヘトになって爆睡で仮眠をとりました。
ようやく日が射してきて、あたりがうっすらと明るくなってきました。
自然の世界が大好きなので、この時間の躍動感こそ最高の贅沢なのです。
それにしても「気合い!」とか言っている場合ではないくらい本当に怖い一夜でした。

最後に手前にアクリル板の大きな窓をつけて来場者が小屋を覗けるようにする作業が残っています。
しかし、角材を使いきってしまったうえ覗き窓にするアクリル板もないしで、今回はパスして次回の作業としました。
最終日はこのような感じになりました。
ほぼ完成の『ハッカー寺子屋』
次回の作業に向けて、必要な材料やサイズをメモりながら完成状態をイメージします。
自分はなんでも「ペンでメモ」なのです。
そして、すぐにメモとペンが一緒に取り出せないとイライラしてしまいます。
自分の最強ウェポン
100均で買ったメモとペンを合体させた魔法のデバイスなのです。

そうこうしているうちに1時間に1本しかないバスの時間となりました。

次回はいよいよ完成なので、完成したら、ひとつひとつを紹介しようと思っています。
とにかく、ここまでだけでも当初のラフイメージを再現しながら新しいアイデアも加わり、想像以上のキテレツ空間に仕上がりました。
次回、3月に第2弾の作業を行います。
入り口を取り付けて、レーザーなどの照明を工夫して完成となります。

では、積雪が少し残ったまぼろし博覧会を後にします。
雪がとけ始めた『まぼろし博覧会』

<1740>

Yazoo - Don't Go → http://goo.gl/kJQEXD

また、来るぞー!
気合い!ふぉーーー( ^ω^)

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6日目:恐怖のまぼろし博覧会の一夜

5日目の日付変更線を越え、用意していた食料も尽きてきました。
今回だけでは解決できなかった部分も含めて「もう一度来たほうがいい」と考え、今回はやれるところまでやって一旦引き上げることにしました。

ここまでがむしゃらに進めてきましたが、我に返ると広大な敷地で独りきりであることに気づきました。
周囲は真っ暗、シーンとした静寂のなか、どこを見てもおかしな人形だらけの不気味な世界です。
アウトドアは慣れているつもりですが、どうも勝手が違います。
例えると「お化け屋敷のなかにいる」といった感覚になります。

それでも、今夜中に人形の手先の部分を朝までに作らなければなりません。
紙ねんどをぐちゃぐちゃして適当に造形します。
PCをいじっている感じの手
乾くのを待つのが面倒なので、そのまま白と黄と赤と黒色を適当に混ぜてぐりぐり塗って終わりです。
肌っぽく絵の具で塗る
なかなか乾かないのでイライラしてストーブの上に乗せて速乾を狙いましたが焦げた死体の手になりそうなのでやめました。
朝までに乾くことを期待して、これを人形の腕に固定させれば完成です。

しかし、完成すると興味がなくなりつまらなくなってしまい「左腕だけターミネーターにしたい」という欲望に駆られてしまいました。
「適当な部品をくっつけてシルバースプレーをぷしーしたらいいでしょ」と進めてみました。

まずは腕の部分をどうするかです。
転がっていたフライ返しと空になったカップ焼酎などが目に止まったので、それでいきます。おいおい( ^ω^)
なにごとも行き当たりばったっリのイケイケ
シルバーのラッカースプレーをプシーしました。
ぷしーしたアームベース
予想通りになりました。完成したら隙間に電池や大きなコンデンサーをくっつけたらそれなりになると思います。たぶん( ^ω^)

次は指です。この手のパーツは「関節のイカつさ」こそ命です。
「電気の圧着端子に爪楊枝をブっ込んでまえ」という感じです。
これさえキメればあとは野となれ山となれで先のことは考えません。やればできますよ。たぶん( ^ω^)
問題となる指の関節部分
おー!ターミネーターにプレデターが合体した感じです。
これで全体の完成像がイメージできたので、指の本格的作業に入ります。

続けて、5本指の製作に突入してみます。
5本の指完成
それにネジをぐりぐり付けまくって肘から先に合体させてみます。
飽きたので終わり
自分なりのキモいターミネーターアームのベース部分が完成です。
フライ返しが大きいのが難ですが、足りない部品や細部の詰めなどを含めて帰ってからの宿題として完成体を次回に回すことにしました。

【BGM】Kraftwerk - The Robots → http://goo.gl/r35pG1

おっしゃ!起きたら帰るぞー!
気合い!ふぉーーー( ^ω^)

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2014年2月20日木曜日

5日目:展示物のブラッシュアップ

今日は展示物をブラッシュアップさせるため、軸となるPCに念力を送ります。
Macコーナーをよりギークに見せたいのでキーボードをLアングルで連結させたりと細かい作業を加えていきます。
Macintosh LCと純正キーボード
実際、データハウス編集部で同じようなことをやっていましたが、この話しは後日、自分の編集デスクも記事にします。
なんでもオーバースペックで無茶な形が好きなのです。

そして、黒の怪しい謎PCコーナーも完成しました。
rootzero氏+mr-pbx氏的な謎のPC
18インチのCRTをバラしてMSXにキートップを外したキーボードを連結させました。
なにを意味しているのかわからないのですが、ハッカーぽいおもしろさがあります。
上には魔除けの藁人形、壁の岩の中も基盤ということで、わけのわからない怪しい世界です。

そうこうしているうちにスーパーなアイテムを発見しました。
違法とされるブツ
IP●USIRON氏が残していった「ペ●ヤング超大●盛りやき●そば」です。
これはデブの欲求を満たす超ハードなシークレットウェポンです。
普通に生きていれば、見ることはあっても買うことはない「違法」と言っても過言ではないブツです。
これも最後は床に転がすために取っておくことにしました。

あとは、空いた空間にチマチマとパーツを設置します。
DJプレイでマジで使おうとしていたコンパネ
アーケードゲームのコントロールパネルをDJブースの下に設置しました。
現在でいうPCDJのコントローラー的な位置づけです。
昔からDJプレイをゲーム機のパーツでトリガーさせることばかり考えていたので夢が叶いました。
余談ですが、別館にあるしょぼいゲームコーナーのオリジナルのスペースインベーダーとブロック崩し、外にある歴代コンシューマゲーム機も自分が設置したものです。
オリジナル筐体のレトロゲーム
ゲームコーナーの外にある歴代コンシューマゲーム機は知識的に不得手なので、黎明期からゲーム開発やクラッキングをしていた嶋崎聡氏にリストアップしてもらい買い揃えました。
昭和からの歴代コンシューマゲーム機
■『クラッカーの教科書(嶋崎聡 著)』(データハウス)→ http://goo.gl/zv2Seg
■『むずかしいことはわかりません』(運営:嶋崎聡氏)→ http://proglogging.wordpress.com/

そして「昭和のハッカー」といえば「ブルーボックス(Blue Box)」です。

ブルーボックス
ブルーボックスは一部のハッカーたちが電話のタダかけに利用していた電話を原始的にしたようなハードウエアのことです。
有名なところでは「Steve Jobs Blue Box」で検索するとわかるかと思います。
日本ではmr-pbx氏が歴史的な事件を起こしています。わらい( ^ω^)

■「Steve Jobs Blue Box」(検索結果)→ http://goo.gl/8mz3ED

その方面ではApple Cat modem IIという幻のモデムがあるのですが、展示しても見た目がわかりくいハードなので、動作しないようにしたブルーボックスにしようということで、これをマイ電話としてみました。

そうこうしているうちに暗くなってきたのですが、ペンションに予約の電話をするのを忘れていました。
電話をしてみると満室になっていたため、この場所で一夜を明かすハメになりました。わらい( ^ω^)

幸いにも事務所にあったストーブを借りることができ、展示物の中に布団があったので、それで寝床の準備をします。

まさに「リアルおれの部屋」となりました。
編集時代のデスクはこんな感じでした。
積雪により寒さが半端ないので、シートを張って外気を遮断してシングルウォールのテントと同じ構造にして防寒対策をしてみました。
今夜は朝方まで残りの作業をして仮眠をして仕上げという流れになります。

【BGM】Donna Summer - I feel love → http://goo.gl/F79Qyq

おっしゃ!明日で帰るぞー!
気合い!ふぉーーー( ^ω^)

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2014年2月19日水曜日

4日目:パタパタ三億円犯人装置、レーザー、ジャマー設置

いよいよ最終日。あっと言う間です。
思ったより進行が遅れているなか、ペンキがいきなり届いたりとテンヤワンヤになりました。
なにがなんでもやり上げたいので、自分は残ることにして、二人で片付ける作業だけを先にすませることにしました。

まずはパタパタ三億円犯人脅迫状装置の設置です。
普通に三億円強奪事件の犯人の指名手配画像を貼るのはつまらないので半笑いにしてみました。
半笑いの三億円強奪犯人
これは変形させるだけの簡単な作業です。

次に脅迫状の文章をイケイケのプロヘッショナル編集者としてのプライドをかけて執筆してみました。
編集歴14年のプロハカーが作った脅迫状
それをネットにある書籍のカバータイトル部分を文字に合わせて昭和っぽく切り貼りしてアシがつかないように指紋を消しました。

これをカラクリ箱に入れて据え置きにしなければなりません。
いくつかトラブルがありましたが、IPUSIRON氏がなんとか動作させました。
主犯はIPUSIRON氏であり、自分はナニも知らずに頼まれただけなので幇助ではありません。
設置されたパタパタ三億円犯人脅迫状装置
とにかく動画を観てもらえば、ナニがなんだかわかるかと思います。
パタパタ三億円犯人脅迫状装置の動画(YouTube)

人感センサーが内蔵されており、人が近づくと「パタッ」と音をたてて慌てて裏返るという単純な仕組みで、その意味のない機械的な間抜けさこそ自分たちが目指しているものなのです。
面倒なので小屋は観ないでもいいです。

次に携帯電話妨害機と20年前に作ったまま放置していたボタンの設置です。
携帯電話電波妨害装置本体

いかにもな自作アナログスイッチ
これは携帯電話の通信を一時的に遮断する妨害電波を発生させる装置により、来館者が表側でボタンを押している間だけ、携帯電話を見ると「圏外」になるというデモンストレーションを行います。

これも乾電池式を強引にACアダプターを用いて据え置きにして出力を既定より上げてみましたのでブッ壊れるかもしれませんがどうでもいいです。
携帯タイプなので電源スイッチをねじ込んだままにしておき、バッテリー通過後のプラス側をジャンパーさせてボタンでショートさせるシンプルなものです。
電池駆動時では「検索中...」となっていた表示が出力を上げているので「圏外」と表示されるようになりました。

そして「レトロハッカー検定」という来館者でも楽しめるようなムービーを作って、その画面を表側に設置しようとしましたが、透明のアクリル板がないため、動作確認を済ませるだけで先に進めなかったので、設置は次回の宿題としました。
レトロハッカー検定の動画「レトロハッカー検定v1」(YouTube)

これは認定試験好きのIPUSIRON氏が過去に同じような書籍を出版していますが、これを一般の来館者の方々でも答えられそうな優しい問題としています。

■『ハッカー認定試験(IPUSIRON 著)』(データハウス) → http://goo.gl/kDDVTx

こうしたことで一般の来館者の方々にも「技術の面白さと脅威」が実感として伝われば幸いだと考えています。

ここまでの作業でいろいろなことに気づきました。
それは、日常の生活のなかで簡単そうなことが想定外の問題でトラブルになったりしました。
逆に一般の方々が難しいと思われそうなことは簡単にクリアできました。

このようななかで「やりたいことは達成できた」と考えています。

そうこうしているうちにIPUSIRON氏が帰路についたため、明日から1人での作業となります。
幸いにもペンションが1泊延長できたので、宿はどうにかなりました。

【BGM】The Bucketheads - The Bomb → http://goo.gl/HrhzPR

おっしゃ!明日もがんばるぞー!
気合い!ふぉーーー( ^ω^)

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2014年2月18日火曜日

3日目:ハッカー人形と基盤のLED

壁面ができたので、とりあえず大きな展示物をザッと置いて全体確認をしてみます。
当初のラフを軸にしたまま、いい感じに仕上がってきました。
ザッと展示物を並べて全体確認
家電は公衆電話、オープンリールで録音したDTMF音でダイヤル、本は崩れかけの平積み、テーブルはアーケードゲーム筐体、PCはMacintosh LCとQuadra、Apple純正14インチCRTを各2台です。
まとめるとキチガイハッカーワールドとなります。

次にハッカー人形の製作です。
「骨格のモデルを基準に人体を再現したら簡単やろ」ということで、転がっていた材木の破片で骨盤から上の部分だけを組んでみました。

「人形を座らせる椅子を作らなあかん」

会場内を歩いて材木の破片を探していると、高さがちょうどいいサレオツな便器があったので、それを引きずってきました。
会場から拾ってきた便器
まずは人形に針金を用いて筋肉と同じように可動する関節の腕と足をつけてみました。
関節を可動にしておかないと洋服を着せられませんので、そこだけは要注意です。
転がっていた木片で作った骨格
続けて、腕と足の全関節をつないでエアコンの管を巻くウレタンホースで基礎の肉付けします。
肉付けはウレタンホース
それをガムテープでぐるぐる巻きにします。
ガムテーでぐるぐると肉を固定
ネタでスケキヨのお面をかぶせてみました。あほ丸出し!ふぉーーー( ^ω^)
スケキヨのお面でそれらしくなる
あとは洋服を着せて、そこに新聞紙を詰め込んでデブっぽく…したいけど、用意した服がMサイズなのでこれが限界です。
服を着せて新聞紙をブッ込めばこの通り
その間にIPUSIRON氏は半田ごてを片手に壁の基盤にLEDの取り付けです。
倒れかけに積み上げた空き缶の塔の製作もあります。
設置状態の時間は太陽が明るすぎてLEDの光具合いを撮影できなかったのが残念ですが、これがまた見事なできとなりました。
IPUSIRON氏あっぱれ!ヾ(*ΦωΦ)ノ
これに関して、光を遮るための屋根を取り付けたら動画で撮影したいと思います。

【BGM】Parasense - Noodle Doodle → http://goo.gl/qPru5h

おっしゃ!明日もがんばるぞー!
気合い!ふぉーーー( ^ω^)

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2014年2月17日月曜日

2日目:基盤の壁とDJブース

積雪に足がズボッとくい込み、少し歩いただけで靴の中はビショビショになります。
もう、こうなると「雪なんかどうでもええわ」って感じになってきました。はははー!( ^ω^)
場所によっては30センチくらい足が埋まる道中
まずはメインとなる「基盤の壁」。これを作らなければ先が見えません。
ドライバーでネジ止めしていきます。
基盤を取り付ける前の普通な壁
設置する基盤はゲーセンで実際に稼働していたアーケードの横スクロールのシューティングゲームのコレクションをバラしたものです。
KONAMIのグラディウスシリーズ、SEGAのファンタジーゾーンシリーズ、IREMのR-TYPEシリーズ。
すべて愛を込めて、名作とされる横シューだけにしました。
バラした基盤が取り付けられた壁
ファン、トランス、ジェネレーターなども取り付けると、より雰囲気が出てきます。
さらにIPUSIRON氏が100個の4色LEDをそれぞれの基盤に接続します。
半田関係や回路関係はIPUSIRON氏が担当し、自分はキチガイを担当することになっています。
基盤の動作に必要なパーツでいかにもな感じ
次に昭和のDISCOのDJブースです。
捨てるはずだったTechnics SL-1200MK2
こいつもモノホンを使って黎明期のDJが使用していたターンテーブルとパッチ式のDJ MIXERといきたかったのですが、壁の幅と木材の制約上、見栄えが悪いので最近のタイプの小さなDJ MIXERになってしまいました。

まず、当て木で適当な台を作り、そこに機材を乗せてLアングルでガッツリ固定します。
ターンテーブルは1台10キログラムと重い部類の機材であるため、落ちないようにしなければなりません。
果たしてDJ機材が乗るのか?
そして、世界初!壁に取り付けられた『DJプレイ不可能なDJブース』の完成です。
DJプレイ不可能なDJブースの完成
レコード盤は当時やっていたマーカー付きです。

自分がやりたかったテーマは「サイバーパンク」です。
マルコム・マクラレーンが見たら大笑いするような世界を作らなければなりません。

BGM:Malcolm McLaren - Buffalo gals → http://goo.gl/iOIKk8

おっしゃ!明日もがんばるぞー!
気合い!ふぉーーー( ^ω^)

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2014年2月16日日曜日

1日目:予想外のスペース

自分たちが想定していた正方形のスペースではなく、三角形のスペースでした。わらい( ^ω^)
当て木のない壁と未完成の床
「どーすんだよ!この掘っ建ての壁と床!しかも、左は模造の岩だぜ!まんがかよ!」

自分たちの展示物の量がここまであるとは思っていなかったのでしょう。
押したら倒れそうなグラグラの壁、埋まりきっていない床。まずは、この部分を補強する必要があるため、会場内を回って使える木材をがむしゃらに集めまくりました。

DJブースを作るので壁が倒れないよう鉄柱に電気ドリルで穴を空けて角材でいい加減なを補強します。
IPUSIRON氏は重量級のアーケードゲーム筐体を支えられるよう、床を補強します。
強引に建物の鉄柱に当て木で補強した壁
作業は博覧会の営業時間内しかできないため、初日はこれだけで終わってしまいました。

そして、宿は会場のすぐそばにある行きつけのペンション「ローズマリー」に向かいます。
雪も似合うペンション『ローズマリー』
■ペンション『ローズマリー』(予約サイト)→ http://www.jalan.net/yad349412/

ここは、まぼろし博覧会を含め、伊豆観光を楽しむならお勧めのペンションです。
施設も清潔な部類で、バス・トイレ付き、じゃらんの予約だと素泊まり1泊3500円と格安です。
部屋に電子レンジとポットが備え付けられていない点が残念ですが、1階の食堂で利用させてもらえます。また、大浴場も利用できます。
ご来館の際は、候補に入れてみてはいかがでしょうか?

部屋に到着し、テレビをつけて、どのチャンネルに合わせても砂嵐の画面です。
どうしたのかと思ったら、積雪でテレビアンテナが倒れたとのことでした。
この雪だと明日から早めに出ないと間に合わないので気を引き締めます。

【BGM】Madness - One Step Beyond → http://goo.gl/2TZxJj

おっしゃ!明日からがんばるぞー!
気合い!ふぉーーー( ^ω^)

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2014年2月15日土曜日

記録的豪雪の中での出発

博覧会での作業は2014年2月15日と決まりました。
宿なども手配完了で気合い満々です。

……しかし、フタをあけてみると当日は記録的な豪雪!!ふぇ~。
電車が運休、バスが運休、タクシーが運休。ふぇ~。

しかし「約束は約束。一度、決めたら槍が降ろうと必ず行く!」という単細胞生物です。
電車も遅れるなか、とにかく向かいました。
着いてみると伊東駅からの直通バスは運休なので、また電車に乗って博覧会最寄りの富戸駅で下車するしかありません。
降りたら、このようにまるでスキー場のような銀世界でした!ぎゃはははは!ヾ(*ΦωΦ)ノ
伊豆高原スキー場という感じ
積雪によりタクシーも動いていないので「会場まで歩くしかない」とハラを決めます。
念のために駅の売店でもらったコンビニ袋を靴にかぶせ、簡易の防水仕様にして長い道のりを歩くだけです。
コンビニ袋の簡易ブーツカバー
自分の場合、こういう逆境こそガンガンにテンションが上がります。
この出で立ちでMP3を聴いてガン踊りしながら、GPSを頼りにひたすら歩き、山を越えました。
普段は自動車が列をなしてビュンビュン走りまくっているはずの国道もスッカスカです。
普段なら歩いて1時間程度の距離なのですが雪に足をとられてなかなか進みません。
すると…
珍しい『雪のまぼろし博覧会』の風景
やったぜー!!辿り着いたぜえーーー!!ふぉーーーーー!ヾ(*ΦωΦ)ノ

社長も少し前に苦労して到着した様子でした。
社長自慢の変態人形もこのありさまです。おもろー!
豪雪で埋まった変態人形
しかし、到着したのはいいが、ペンキや角材などがあるホームセンターへの道路が積雪で塞がっているため、最初にするべき作業の材料が揃っていないという状況です。
IPUSIRON氏も3時起きの始発で東京から向かってきていますが、電車が動かないなか、どうにかこうにか遅れ気味で向かってきている様子で、電話が鳴りました。

IPUSIRON「ようやく電車が動いて、今、富戸駅に着きました~。ふぇ~」。
MAD「おしっ!道なりに歩くのじゃ!いつか着く!気合い!ふぉーーー( ^ω^)」(ガシャ…)。

段取りが大きく狂いまくりのなか、とにかく進めることとなりました。

【BGM】The Temptations - Glass House → http://goo.gl/kL6x2J

ガンガンにいわしてもーたる!
気合い!ふぉーーー( ^ω^)

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2014年2月3日月曜日

『ハッカー寺子屋』のラフイメージ

当初は自分とIPUSIRON氏の二人で『ハッカー博物館』というキテレツな博物館を作る計画だったのですが、そのコンテンツの中より「昭和をベースにしたハッカーの生活像を再現できるもの」とし、今回は昭和ということなので「電話系(Phreaking)」を軸にしました。

【Phreaking】(フリーキング)
電話回線網の不正使用。一般にネットワークなどへの侵入行為を指す。
『ハッカー寺子屋』ラフイメージ(MAD画伯の落書き)
ここに昭和の公衆電話、黒電話、衛星携帯電話、ショルダーバッグ式携帯電話、ポケベルはもちろん、当時のハッカーたちが使用していた黎明期のMac、5インチFD、錠前用ピック、盗聴器、電波受信機、電波妨害機など多数の珍品を当時のままで展示します。
Apple LC、Quadra、14インチモニター×2

どこから入手したのか謎の公衆電話

凶悪無線LAN子機と衛星携帯電話

ショルダー式携帯電話とファーム書き換えで壊したクズ携帯電話
そして、電子回路と電子基盤で作られた巨大な電子の壁、その中心でIPUSIRONというデブのハッカーがPCで巨大なネットワークを動かしている場面を演出したいと考えています。
続々と発掘されている基盤
これらのイメージはインターネット黎明期にスーパーハッカーと呼ばれ、伝説となっている2人の人物がモデルとなっています。

まず、日本で最初の電話のタダがけ事件で夢を具現化した無敵の電話スペシャリスト「mr-pbx氏」。
そして、日本のインターネットの根幹であるJPNICをヒョイと覗いてしまった無敵の元祖ウルトラハッカーの「rootzero氏」です。

自分から見たこの2人のイメージを足して2で割り、それをIPUSIRON人形に乗せて表現しようと考えました。
2人は多くの書籍で執筆していますが代表的な書籍は次の通りです。
いずれも日本のハッキング書籍としては歴史に残るバイブルだと思います。

■『Windowsの悪のマニュアルXP(石川英治 編)』(データハウス)→ http://goo.gl/K6f1YC
■『さわやかインターネット(クーロン黒沢/ガスト関/ミスターPBX 著)』(秀和システム)→ http://goo.gl/keRgc8

もちろん、部屋には「コーラの缶」「ジャンクフードの袋」「マクドナルドの包み紙」などが散乱していなくてはなりません。

また「ハッカー」といえば「ゲームジャンキー」です。
カスタマイズされたSEGAのテーブル型ゲーム筐体
昭和のゲームセンターに置かれていたテーブルゲーム機を中央に配置し、そこにMacを乗せてデブのハッカーがキーボードをガシャガシャしている情景を作ります。

さらに「ハッカー」といえば「音楽ジャンキー」です。
Technics SL-1200MK2とTEAC Model.3
こちらも、昭和のDISCO黎明期に使われていた実際の機材を用いて、当時のDJブースを再現します。DJの歴史という意味でも資料的価値もあるはずです。
世界初のピッチコントロール付きのCDプレイヤーは『怪しい少年少女博物館』に展示しています。

とにかく、無敵の三位一体!なにからなにまで「当時のモノホン」を演出できたらと考えています。
この展示品はIPUSIRON氏と自分が所有しているものばかりということで、あえて揃えたわけではありません。
振り返ってみると、自分たちも無茶苦茶な収集癖だったと、反省……するわけないです。

これらの展示を写真撮影しながら掲載していきます。
ぜひ生でご覧になってください。

■怪しい秘密基地『まぼろし博覧会』(公式サイト)→ http://maboroshi.pandora.nu/
○営業時間:9:00~17:00(年中無休)
 ※冬季営業時間(11月~2月):9:30~16:30
 ※入場は閉館30分前まで 
○入場料金:大人1200円 小中学生:600円
○電話:0557-51-1127
○住所:〒413-0231 静岡県伊東市富戸1310-1

【BGM】Afrika Bambaataa - Planet Rock (instrumental) → http://goo.gl/Rhgmf5

それではいっちょ頑張っていこかー!
気合い!ふぉーーー( ^ω^)

まぼろし博覧会へのアクセス詳細→http://goo.gl/YvtKvh